最近の状況

祝1か月!!

祝1か月!!

 

NICUに1ヶ月入院していると、だんだんすーちゃんは大きくなり順調に成長していると感じるようになった。母乳の1回の投与量も徐々に増えていき568gだった体重は818gに増えた。点滴が必要なくなり、人工呼吸器からマスクに変更になった。1日1日の成長がとても嬉しく感じていた。主治医の先生からは何かあれば連絡するので連絡がないことは良いことと思っておいてくださいと言われていた。だからこの1ヶ月は連絡がないことを願いながら過ごしていた。実際1ヶ月は何の連絡もなく、穏やかに過ごせていた。

マスク姿のすーちゃん

 

甲状腺機能低下症

 

1ヶ月経過したある日。新生児マススクリーニングの結果より甲状腺機能低下症があるとの説明があった。甲状腺ホルモンの分泌が少なく、甲状腺ホルモンを補充しなければならなかった。甲状腺ホルモンは成長・発達に重要なホルモンで知能の発達にも関係するし、活気にも大きく影響する。新生児マススクリーニング検査でひっかかったことでショックを受ける必要はないと思った、なぜなら早期治療介入が可能であるから。新生児マススクリーニングの目的は早期に治療介入することで発達の障害を防ぐためにあるから、発見すると治療することが可能であるということだ。治療方法がないのに検査だけして異常が分かりましたということではないのだ。「発達の障害を防げるから新生児マススクリーニングで調べるんだ。」と以前医学部の講義で受けて知識があった。妻が甲状腺機能低下症と聞いてショックを受けている隣で私は「新生児マススクリーニング検査ありがとう」と唱えていた。

 

頑張っているすーちゃん

 

 

甲状腺ホルモンは補充可能なホルモンであり、すーちゃんも補充されることになる。ただ補充するホルモン量は体重あたり〜μgという微量なものだが心臓に影響があり脈が早くなる作用もあり、小さなすーちゃんには慎重に投与しなければならなかった。体重も1日1日増加するためホルモン量の調整はとても難しいのだと思う。採血を定期的に行い、少しずつ調整されている。これからも定期的に甲状腺ホルモンを検査することにはなるが、早期にホルモンが補充され、大きな副作用もなく経過しているということがとても重要だった。甲状腺ホルモンが投与されるようになり、量が足りているのかなとか心配なこともあるが、すーちゃんは着実にどんどん大きく成長している。

 

新生児マススクリーニングは早期の治療介入のためのもの、検査陽性でも治療できる

ABOUT ME
精神科医めがね先生
都内大学病院で精神科医として勤務。 大うつ病性障害、双極性障害、統合失調症、不安障害、全般性発達障害、認知症など幅広く診断・治療を行っている。外来・病棟・当直と日々の精神科医療に邁進している。 30代で1児(娘:すーちゃん)の父。すーちゃんは568g(超低出生体重児)で誕生し現在NICU(新生児集中治療室)に入院中。 趣味はサッカー観戦、フットサル、ダンス

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