最近の状況

退院しました

すーちゃんが退院しました!!

NICU87日とGCU66日で合わせて153日間の入院生活を経て退院となりました。

退院前の1週間で準備したこと

・浣腸の練習、肛門刺激の練習

・薬の飲ませる練習

・沐浴の練習

・1日保育(夜間に一緒に過ごす)

・予防摂取を入院中に打ってもらった(シナジスも含む)

退院日

朝からすーちゃんのお迎えで病院にタクシーで向かう。日差しが強くて、湿度も高い典型的な夏日であった。

病院に着くと退院用の着替えとお包みをスタッフに渡し、その間に会計などの手続きを済ませた。すーちゃんが出てくるのを待つ。待っている間は長く感じる。退院して外来受診の日なのだろうお母さんが病棟に娘を連れてきてお世話になったスタッフと談笑している。以前の担当スタッフが大きくなった赤ちゃんを抱っこして「大きくなったね〜」と話している。赤ちゃんも担当のスタッフを思い出したのだろう、そういった微笑ましい光景をみながら、すーちゃんも退院後は担当スタッフに大きくなった姿を見せに来ようと妻と話した。

ちなみにすーちゃんのNICU,GCU担当のスタッフさんは退院当日は残念ながら勤務日ではない日であった。そのため事前にお礼の手紙を妻が渡していた。妻が残念がっていたのは担当スタッフさんと事前に写真を撮れなかったことだった。

そうしているうちに着替えとお包みに包まれたすーちゃんが主治医とその日担当スタッフと一緒に登場した。主治医の先生から一通りの説明を受け退院となった。先天性甲状腺機能低下、心臓(心室中隔欠損、肺動脈弁狭窄)、目(未熟児網膜症)のことなどは今後も外来フォローとなることとなった。

タクシーに乗り、自宅に帰るのだが病棟内から出たことのないすーちゃんは明らかに外の世界に驚いていた。さらに、自然光が眩しいのだろう、目をしかめていた。タクシーの運転手さんは優しく車内の温度やクーラーのことを気にしてくれていた。

自宅に着くと妻の両親が来てくれていた。退院のお祝いのために駆けつけ料理を作って待っていてくれた。すーちゃんが帰ってきたことをとても喜んでくれて、抱っこしてもらったり、すーちゃんの可愛さにメロメロになっていた。

帰ってきてからのすーちゃんの様子は病院にいるときよりも、ぐずり易く、抱っこしていないと直ぐにぐずってしまう。指をしゃぶったり、おっぱいを探す仕草を頻回に認めていた。病院とは全く違う環境となり、音・光・匂い・温度・湿度などが異なっていることを敏感に感じとっていたのかもしれない。153日も入院していたため、いつもと異なる環境に不安を強く感じていたようだ。だから抱っこしないと泣き、落ち着きたいからおっぱいを吸いたいとなっているかもしれないと妻より相談される。これは妻がすーちゃんの様子を今までしっかり観察してきたことが生かされていると誇らしかった。

夜はもっと落ち着かない。不安が強い。寝るリズムをつけるために部屋を暗くしていたのだが、GCUは夜中も電気がある程度ついていて明るい環境であったから。恐らく急に部屋が暗かったのが怖かったのだろう。部屋のあかりも調整して、全く寝付けなかったので夜は代わる代わるすーちゃんを抱っこし続けた。今まで抱っこできずにいた分、ずっと抱っこしてあげたい、甘えたい感情は満たしてあげたいと思っていた。ただもしこれを一人でやるとなると大変すぎると思った。(私が当直の日は妻一人となるのだが・・。)

翌日。少しづつすーちゃんが自宅に慣れてほしいと思いながら仕事に向かった。

 

 

 

 

 

ABOUT ME
精神科医めがね先生
都内大学病院で精神科医として勤務。 大うつ病性障害、双極性障害、統合失調症、不安障害、全般性発達障害、認知症など幅広く診断・治療を行っている。外来・病棟・当直と日々の精神科医療に邁進している。 30代で1児(娘:すーちゃん)の父。すーちゃんは568g(超低出生体重児)で誕生し現在NICU(新生児集中治療室)に入院中。 趣味はサッカー観戦、フットサル、ダンス

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